レバレッジを多用しないようにする
FX初心者の方が一番気をつけなくてはいけないのが、安易にレバレッジに走ってしまうことです。レバレッジは莫大な資産を生み出す可能性がありますが、それと引き換えに多大なリスクも背負わなくてはいけないのです。
そもそもレバレッジとは何のことを言うのでしょうか。レバレッジは、よくテコの原理に例えられます。ここで具体的に考えてみます。
例えば、今100万円の資金があるとします。100万円をFX取引で運用して、なんとか2倍・3倍に増やしたいと考えます。為替相場の変動というのは、株と違って大きな変動はありません。円ドル関係で言えば、その変動値はだいたい1日でも1円程度が普通です。
このような場合、100万円程度のお金では、1円動いたとしても1万円程度の儲けにしかならず、仮に何ヶ月もずっとドルを持ち続けても、その程度の利益しか得られないのであればFX取引で儲けるのは夢物語になってしまいます。
そんな、小規模な取引をしたくない人のために、レバレッジというものがあるのです。レバレッジは、現在自分の持っている資産の何倍ものお金で取引をさせてもらうことが出来るシステムなのです。100万円あれば、レバレッジを使えば200万円でも1000万円でも、手元にあるものとして取引が出来る魅力的なものです。
もちろん、見かけ上は資産が増えるのですから取引するときのリターンも大きくなります。ここで、忘れてはいけないのがレバレッジによるリターンは利益だけでなく損失も大きくなるということです。レバレッジを論じるとき、そのメリットだけは考えられてデメリットは疎かにされがちです。
しっかりと覚えておきたいのは、レバレッジの基本はハイリスクハイリターンということです。上級者ですらリスク管理で失敗してしまうのがFX取引なのですから、初心者が安易に手を出して良いモノではありません。
レバレッジをかけるときは、自分の身に降りかかるかもしれないリスクについてもきちんと考えるべきなのです。初心者の方は、レバレッジで取引する前にまずその点を考えてください。



